投資は銘柄選びが重要です。ですが、どんなに良い銘柄も、売買の時期を誤ってしまっては利益を得ることはできません。良い銘柄を、良いタイミングで買い、そして売ることが出来る者のみが大きな成功を掴み取れるのです。
焦って感情的になり、勘だけに頼って、売買を続ければ続けるほど損をしてしまう。時には少し休んで、投資する銘柄や業種を変えてみなさい、という意味の格言です。感情的な売買は投資の大敵です。「売るべし、買うべし、休むべし」とも言われるように、利益が出ないときは一旦休んで、慎重に相場を眺めてみることも大事ですね。
相場が上昇している時に、一時的に下がった場合は、絶好の買い場面です。一方、相場が下落しているときの最初の上昇は、絶好の売り場面であるという格言です。
人の噂とは怖いもの。投資において情報収集は非常に大切ですが、あまり市場の噂に惑わされてしまうと、最終的には情報に踊らされ、痛い思いをしてしまうという意味です。周りよりいち早く情報を聞きつけると、時期を逃さないようにとすぐに飛びついてしまいがちですが、何の確認もせず手をだすことは自殺行為同様です。根拠のない情報に振り回されるのではなく、出来る限り確かな情報を自分の行動の源としましょう。
相場は思うようにいかない場面が数多くあります。そのたびにイライラしたり、気持ちが沈んだりしてしまいますよね。そんな時ほど、人は冷静さを欠き、感情任せに売ったり買ったりしてしまうものです。しかし、相場で感情をむき出しにしてはいけません。冷静さを欠いた判断は失敗の原因となるので、そんな売買は決してするなという、相場の神様、本間宗久の教えです。
大切に育てたバラも、八分咲きの時点で切って売らなければ散ってしまうのと同じように、利食い八分くらいで売るのが結局は賢明だという意味です。満開の花は美しいですが、すぐに散ってしまいます。満開の相場も、つまり相場の最盛期も、そのあとにはすぐに急落が待っているかもしれません。「売り買いは腹八分」とも言いますが、貪欲になりすぎずに、上手い頃合いを見つけましょう。
株価が下がり幅の半分程度回復したことを半値戻しと呼びます。半分も戻るということは、材料が良い評価をされているということであるため、上昇を続ける可能性があります。そのため、前の高値まで戻る、全値戻しが起こりうるという格言です。
(万人が万人ながら強気なら、たわけになりて米を売るべし)
「引かれ玉」とは損益が出ている株のことを指し、そのような株を持っているときはさっさと投げてしまえ、つまり早く損切りをしろという意味です。持っていた株の値がどんどん下がっていくとき、いつか上がってくれるのではないか…と期待して、なかなか損切りができない人を多く見かけます。しかし、株は総合的な利益を狙うもの。持ち株全てが利益を生み出せるかと言われたらそれは難しいものです。損益を最小限に抑えるためには、思い切って損切りをする勇気も必要です。
他人の投資で儲けた話をきき、羨んでも意味がありません。他人の話を気にしてばかりいると、自分の判断に迷いが生じたり、冷静な判断ができなくなります。相場で重要なことは自分のスタンスということです。
投資家であれば誰しも一度は耳にする有名な格言です。人間の常ですが、投資家も結局は群集心理で動きがち。しかし、周囲の人間と同じ行動をしていたのでは、結局大きな成功を掴み取ることはできません。あの投資の神様、ウォーレン・バフェットも「他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に。」 という名言を残しています。人が気づかない思わぬところにチャンスを見いだせる、先見の明が欲しいものです。
どんなに噂になっても、結局注目されるのはほんの一時期で、75日も経てば人は自然と忘れてしまうもの。株の人気はそんな噂よりももっと短いという意味です。特に今はネット社会。一気に人気が過熱したと思ったら、あっという間に人々の関心はよそへ移っているものです。持っていた株の値が一気に上がっている!と思っていても、その動きは長くは続きません。心に留めておきましょう。
普段から、相場の勉強を熱心にする人ほど、相場の見通しに対して強い信念を持ちます。しかし、相場はその人間の信念を覆すこともあるほど、非常に厳しいものであるという格言です。
デイトレードはすべきではないという格言です。デイトレードでは、儲けがすくなく、ほとんど損失を出すためです。
1回の売買で学ぶことは、相場の理論書を百冊読んで得ることよりも多いという格言です。理論書などの書物を読むことは、知識や技術を学べるため、大切なことです。しかし、実際に売買をしてみると、書物では学べない様々な感情が生まれ判断を左右されることがあります。そのため、実際に売買をした時の方が学ぶことが多いのです。
評価益と評価損、どちらも取引が終了するまでは仮の利益・仮の損に過ぎません。利益が得られると思って油断してしまう投資家もいますが、取引終了するまでは確定とはいえません。一夜にして吹っ飛んでしまう可能性はあります。一方で、損の場合は、損失が膨らむ可能性はあります。実損としてみなすことが賢明です。
吹き値とは、吹くように相場が上昇することを指します。そして、吹き値待ちとは、買い待ちをしている時に、損益が出ていて急反発を願う投資家の心理を表しています。上昇すると予測に反して、下落する相場で、上昇したところで売り逃げたいと思うところですが、相場は人の思惑通りには動かないため、売るチャンスお難しさを表した格言です。
新甫(しんぽ)とは、もともと商品先物取引で新たに始まる限月のことであり、月の最初の取引日のことを意味します。「二日新甫は荒れる」とは商品相場発祥とされる格言で、祝祭日などにより2日が月初立会日となった場合、相場の値動きが大きく荒れやすいと言うジンクスです。
相場において重要なのは、踏み(売り方が損をして買い戻すこと)か、投げ(買い方が損をして投げ出すこと)の見極めです。踏みが出尽くしたら天井、投げが出尽くしたら底と言われています。
これは孫子の『兵法』にある言葉である。ここでいう兵とは「戦争」のことです。すなわち、戦争は勝つことが大事で、長期戦、泥沼化は避けろということです。戦争に金や時間というコストがかかるのと同じように、投資にもコストがかかっています。投資期間が長期化し、巧くいかなくなれば、それは時間損失、機会損失となり投資家に降りかかってきます。短期必勝を目指せということですね。
こちらも孫子の言葉で、「兵」は戦争、「詭道」は人を偽り欺くことを意味し、「戦争は騙し合いである」ということです。相場にも、買い手と売り手という敵がいて、勝つために可能な限り、手段を選びません。当然、騙す側が悪いのですが、騙される側にも非がないとは言い切れません。騙されないためには、敵が使う詭道(手のうち)を理解することも必要だ、ということです。
難とは難儀なこと、つまり、株式投資では値下がりなどによる損失のことをさします。この損失をできるだけ平らにしようという投資方法がナンピンで、資金に余力のある投資家の有力な投資方法です。しかし、右下がり相場では、底だと思ってナンピンしても、さらに下がって損失が大きくなります。相場が基調的に上向きか、下向きかを見極めてナンピンすることが大事であるという意味です。
短期間で急騰した棒上げは、その高値を維持することが難しいため、短期間で往って来いというケースになりがちです。そのような銘柄を買うときは慎重に行った方が良いという格言です。
赤札とは、株価が上昇している銘柄のことを指します。そのような銘柄で、外部環境が悪化しても上がる銘柄は、その会社の買うを買いたい人たちがいるということです。後から、大相場になる可能性もあるので注意しましょうという格言です。
仏の顔とは、好材料のことを指します。一方、閻魔の顔とは悪材料のことを指します。どんな材料であっても、何回もはやしたてられると影響力が薄くなるため、いつまでも同じように評価してはいけないという格言です。一般的には、「仏の顔も三度まで」といわれますが、相場においては3、4度が目安とされています。