例えば、株取引においては、倒産しない限り、投資額は売却すれば戻っています。
株価1万円が9000円になっても、売却すれば、損失は1000円で済みます。
しかし、バイナリーオプションにおいては負けたときに投資した金額が0となり、全損です。
つまり、一か八かの勝負になるわけです。しかし、他のデリバティブと違って、投資した金額しか失わないので、リスクは限定されます。それゆえに、リスク限定→安全、と良い面だけは強調されます。
バイナリーオプション用語には、ペイアウトという言葉があります。これは投資して、勝った場合、いくら戻ってくるかの指標です。つまり、競馬の払い戻し、オッズと同じです。
ペイアウトの平均は1.7~1.9倍となっています。
中には2倍以上のペイアウト率を提示している業者もありますが、2倍以上のペイアウト率がある取引については難易度が高く、実際にはほとんど勝つことができません。
【例】ここで計算してみましょう。
ペイアウト率1.8倍のバイナリーオプションで、1万円投資、1勝1敗した場合を考えてみましょう。
〈利益〉10000円×1.8倍=18000円
ここから投資額10000円を引き、利益は8000円
これに対し、負けたら-10000円。
つまり、1勝1敗の場合、2000円損をするということがわかります。
ここから、勝率が50%では間違いなく損をするということがわかります。
そして回数を重ねれば重ねるほど、大数の法則に従い勝率は50%に近づくため、結局損をすることになるのです。
バイナリーは二択であるため「勝率は50%」と言われていますが
ペイアウト率が1.9倍の場合という意味は何をあらわすものなのでしょう?
検証してみましょう。
一回目:勝ち 払い戻し 19000円
二回目:負け 払い戻し 0円
総賭け金 2万円
払い戻し合計 19000円
=
100の投資に対して95戻るということ。
=
還元率95%
還元率95%ということは、勝率にすると47.5%ということです。
つまり、これは五分五分の勝負なのに、実際は47.5%しか勝てない、ということを示しています。
では、検証してみましょう。
株の場合、企業は利益を生み出し続ける事を存在理由とするので、基本的には株価は上昇する方向へ成長しようとします。
しかし、バイナリーオプションにおいては、絶えず為替相場は上昇と下降を繰り返すため、特定の方向に向かう性質は持ちません。
また、取引時間がわずか2時間という制限時間もあるため、テクニカル分析や、各種の指標からファンダメンタルを読み取ることにも限りがあるのです。
このように、限られた時間の中で特別な材料もない限り、確定している条件では、限りなく50%に近い確率で勝負は決まることになります。
それは、確実に、一回のリスクを限定しながら、資産を減らしていく方向に向かうことを意味しています。
上のボタンで何度も再計算してみましょう。
勝つ方に賭ける人数が偏ると業者のリスクは大きくなります。
すると業者は、取引数制限を掛けることや、ペイアウト倍率を調整することによってリスクが大きくならないように調整するのです。
そのため、賭けた全員が儲かるようにはできていません。
以上の理由により、バイナリーオプションは業者が必ず勝てるような仕組みになっています。
儲からないはずなのに注目を集めているのは、なぜなのか?
それは「バイナリーオプション業者が儲かる」からです。
初心者でも始めやすい上に、手数料も多く取れるため、バイナリーオプションを扱う業者は非常に儲かります。
FXもこれと同様、システムは違うものの、ロスカットを含めて、注ぎ込めば注ぎ込む程、投資家の優位性は失われます。
簡単に、小さい損を沢山積み上げるシステムである、という理由がここにあります。
バイナリーが本当に儲かるのか、試してください。
掛け金を自由に設定し、上下予想をしましょう。
掛け金・上下予想は毎回選択できます。
残り回 あなたの予想
掛け金を設定: 万円
現在回 あなたの予想
掛け金を設定: 万円